その真っ直ぐさに救われる『息をとめてうごかないで』

※詳しくご説明したいので、作品のネタバレ描写があります。お気を付けください。

 

こんばんは~!

 

社畜腐女子のちこすけです。

 

雨降りの休日は、家にこもってBLに浸れる最高のシチュエーションですよね~。

この瞬間のために生きているといっても過言ではない。

 

さてさてそんな本日は、とっておきの真面目ラブBLをご紹介いたします。

 

◆『息をとめてうごかないで』荒井よしみ

 

 

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顔が恐いせいで誤解されがちな校内唯一の美術部員・與創一郎は、他の人とは違う空気をまとった美しい先輩・小木曽要に絵のモデルを務めてもらうことに成功する。二人だけの放課後の日々もつかの間、幸福な時間に亀裂が入る。「頼んだらやらせてくれる」先輩がお金の為に体を売っていたことを知った創一郎は…。
(漫画裏のあらすじより)
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◆この本をおすすめしたい人

 

☑可愛い絵に癒されたい人。

☑くそ真面目な年下攻めが好きな人

☑自暴自棄な年上受けが、真面目君に愛されて幸せになっていく様を見届けたい人。

☑優しい人たちが、きちんと救われる物語を読みたい人。

 

◆もしかしたら地雷かも…な要素

 

☑モブレイプ描写あり

☑攻めの顔がちょっと怖い(笑)

 

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この作品は、暗い過去により自暴自棄になっていた年上受けを、底なしに真面目で優しい年下攻めが、柔らかく包み込み、溶かしていく、学園BL漫画です。

 

とにもかくにも、まずは絵が可愛すぎる。荒井よしみ先生の描く絵は、表情から体のラインまで、全てが柔らかくて可愛くてたまらんですよね。その可愛らしさから、少しショタっぽい印象を持っていたのですが、この作品は、可愛らしさを残しつつ、きちんと高校生男子を描いていて、少年と青年の過渡期をうまく表現しているなぁ、と感動しました。

 

簡単に説明すると、過去にお金のために体を売り、男という生き物に失望していた要(受)が、強面だが、とことん真面目な創一朗(攻)と出会い、誠実に、自分と向き合ってくれるその姿勢に、だんだんと惹かれていく物語です。

 

私、創一朗くん大好きなんですよ。今まで読んできたBL作品の中で、だんとつに、一番好きな攻め君です。なんといっても、本当に誠実。強面で、真面目過ぎる性格から、人に避けられてしまう経験を沢山してきたはずなのに、どこまでも真っ直ぐで、人を信じて、大切にできる子なんです。両親が早くに亡くなり、おばあちゃんとずっと二人暮らしをしてきた創一朗くん。辛いこともきっとあったけど、おばあちゃんの優しさに守られながら、真っ直ぐに育っていったんでしょうね。素敵すぎるわ。はぁ、好き。

 

そして、お金のために体を売った過去から、周りに、なにより自分に失望し、自暴自棄になっていた要くん。この子もね、本当に優しい子なんです。頑張り屋さんで、自分で何とかしないとって、小さい体で全部抱え込んじゃって、周りに失望しながらも、誰よりも愛されることを望んでる。この子にトラウマをうえつけた野郎どもを、私は一生許せません。そんでね、要くん、本当に表情が可愛いの。照れた顔も、笑った顔も、甘えた顔も、どの表情をとっても、マジで可愛い、天使。表紙を見てもらえれば分かりますよね。

 

あとね、これはあんまり言いたくなかったのですが、きちんとエロいです。要くんをエロい目で見るなんて、あの野郎どもと一緒のステージにいるようで、甚だ遺憾なのですが、まじで要くん、けしからんのよ。悔しい。本当に悔しいけど、抗えないエロさ。ちこすけは、完敗でした。

 

顔が恐くて、周りから避けられてしまう創一朗くん、過去の経験から、周りにも自分にも失望してしまった要くん。それでもこの二人は、やっぱり根っこの部分が優しくて、人として本当に魅力的で…。優しくて真面目な人たちが、きちんと救われて、幸せになる物語に、大きな希望をもらいましたあぁ、よかったって、心から安堵し、祝福できる、そんなお話です。めでたしめでたしとは、まさにこの漫画の為にある言葉ですね。

 

皆様もぜひ、読んでみてくださいね(*^^*)

 

ではでは~!